ESPが委託生産を始める以前、優美サウンド・ラボラトリーという工房が製作していた時代のDuncanブランドのCharvel DINKY系ギターです。まさに「JBを鳴らすために存在するギター」だと思います。この時期のJBは「ビンテージJB」とか「旧JB」と呼ばれ、90年代後半頃に明確にキャラクターが変更された現行のJBとは別モノです。旧JBは、弾き易くまとまりがよい反面、載せるギターによってはちょっと地味にくぐもって聞こえる傾向があるのですが、このQUATTROにはそういう陰気さがありません（フロントに積まれたHOT RAILは、とくに良いとも悪いとも・・・印象が希薄です）。
これは憶測ですが、ダンカンが自社ブランドのギターを世に出すに際して、評価の高かった優美ラボと組んで「自社ピックアップの良さを引き出す仕様」の試行錯誤を重ねた結果ではないかという気がしています。塗りつぶし塗装のため確認できませんが、以前調べた際にネック／ボディの素材はメイプル／アルダーであることを確認しています。材も王道、ネックジョイントもサーキットも普通、フロイドローズにも特殊なイナーシャブロック等はついていない・・どこをどう見ても秘密の無さそうなギターなのに抜群に良い音がするので、見つけるたびに捕獲して最盛期は白、黒、赤の3本を所有していました。黒は友人に譲ってしまいましたが、残り2本のうち、外観程度が良く、サウンド的には一番おとなしかった（まとまりの良かった）白を出品します。3本のうち指板のローズが一番黒く、モノクロっぽいコントラストがルックス的にもお気に入りでした。
全体的に塗装がクリーム色っぽくなっています。光の加減では緑っぽくも見える微妙な焼け具合です。色ムラはなく均質な焼けなので、見栄え的な残念感はそれほどないと思います。小さな打痕や擦り傷が散見されますが、30年以上前のギターとしては程度はかなり良いと言えます。拡大写真を多めに載せましたので参考にしてください。
ネックはほぼストレート、フレット残は約8割。ネックグリップは特別薄くはありませんが、幅が狭い印象のややスリムな形状です（強いて言えばMUSICMANのEVH／AXISに似ています）。当時のIbanez RGのような極端なシェイプではありません。金属パーツにはサビや塗装面の荒れが見られます。また、トレモロキャビティのパネルは欠品です（赤い個体に付いてれば移植するのですが、そちらも欠品です）。リアピックアップがボディ側に直付けされていて、エスカッションの穴から径の細いドライバーを入れて高さ調整できるようになっています。コントロールは1Vol、3ポジションのミニスイッチでフロント・ミックス・リアを切換。付属品はアームバーのみ。運搬用のソフトケース＋ダンボールで発送します。

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基本的な部分は一通りチェックして気づいた点を記載していますが、機材の常として、細かな調整やメンテは購入後に行っていただくことを前提にお考えください。具体的には、スリあわせ不要な程度のフレットの摩耗、弦高を極端に下げた場合に生じるビビリ、ロッドで対応可能な範囲のネック反り、ポット類の軽微なガリ、ピックスクラッチや塗装はがれを伴わないスレ・傷・打痕、金属部分の曇りやサビ・・・等は文中で「新品同様」等強調してないかぎり「ある」と思ってください。※ 弦のメーカーやゲージの好みは個人差が大きく交換しても無駄になる場合が多いので、古い弦のままや、一部切れた楽器として重大な難点があったなど、正当な理由があれば返品・返金に応じます（但し、落札手数料、振込手数料および返送送料はご負担ください）。評価ゼロ以下の入札制限をかけています。その他評価が酷い方は自衛のため当方判断で削除します。すみませんがご了承ください。
※スマートホンのアプリで読み込めなくなったため、一度出品を取り消して再出品しました。（2月5日 3:45）